神社本庁発行の冊子『暮らしの中の神棚』を転載
全国神社総代会発行の冊子『神社総代のすゝめ』を一部転載
祈りの心と神恩
日本の国は、山や海川の近く等に全国のいたるところに約八万社の神社が鎮座しています。この風景は日本独特のものと言えます。神社を中心とした信仰が神道です。
私たちの祖先は自然と関わりながら生きていく中で、清浄な山や岩、木や滝などの自然物に神々が宿るものとして祀り、やがて祭りの場に建物が建てられ、それが祈りの場である神社です。
古くから現在に至るまで、神社のお祭りは連綿と続けられてきました。人々は日毎の神恩に感謝をして様々な祈りを捧げてきました。祈りの本質は今も昔も変わっていません。
この祈りの心、そして祈りの場であり、地域の中枢を担ってきた神社を次世代に繋ぐことが今を生きる私たちの重要な信仰継承であります。
御祈願(御祈祷)について
御祈願は、事前に日時等を打合せの上予約してください。
御祈願の名を一例としてお示しいたします
皇室弥栄、国家安泰、神恩感謝、五穀豊穣、大漁祈願、海上安全、
家内安全、身体健全、商売繁盛、初宮参り、七五三詣、学業成就、
合格祈願、交通安全、車 祓、旅行安全、縁結祈願、子授祈願、
安産祈願、厄祓い、病気平癒、心願成就、諸業繁栄、
地鎮祭、新居清祓、神棚奉安祭等
神葬祭について
家庭のまつりには、神棚の祀りのほかに、忘れてはならない大切なまつりがあります。それが祖先のまつりです。人は身内の方を亡くしても、その人をいつも身近に感じていたいと思うものです。それが日本人のごく自然な感情といえるでしょう。「亡くなった方の御霊は、この世にとどまって、いつでも子孫を見守ってくれている」という、日本の伝統的な考え方は、今も生き続けています。
亡くなった人をまつるということは、まさに生きているときと同じように接することなのでしょう。そして何代も前の祖先の顔は見たことがないけれど、祖先がいなければ、私たちは生まれていないはずです。
祖先のまつりとは、そんな生命のつながりの大切さを身近に感じるものなのです。
神葬祭(御霊を鎮め、神の領域へと導く)
神式による葬儀のことを神葬祭と言います。神葬祭は日本固有の儀式で亡くなられた方の御霊をお鎮めし、清めて永く家の守り神としておまつりします。
神葬祭の現在の主な流れ(例)
枕直しの儀、納棺の儀、通夜祭、遷霊の儀(御霊を白木の霊璽(位牌)へ遷し留めるおまつり)、出棺式、葬場祭(葬儀・告別式、故人に最後の別れをするおまつり)
火葬祭、埋葬祭、帰家祭(きかさい)、霊前祭(翌日祭)、50日祭(併せて忌明け・清祓)、
合祀祭(故人の御霊を祖先の御霊舎に遷す)、百日祭、命日祭(毎月の命日)
御霊まつり(亡くなった人をおまつりします)
御霊まつりは、葬儀が終わった翌日祭から10日祭、30日祭、50日祭を以て忌明けとされます
年忌祭(満1年、数え3年、数え5年、数え10年。以降数えで5年ごとが望ましい)、まつり上げ(亡くなってから50年、)以上骨壺より御骨を自然に戻しまつり上げとなります。※地方によって相違がありますので、地元の神社にご相談ください。